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御神渡りレポート by MASA

 

御神渡り(おみわたり)レポート2003〜2004

12月

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12月9日 はれ

皆さんこんにちわ!Masaです。

本日より、来春に渡って御神渡りの観察レポートを

作成していきます。

よろしくお願いします!

 

張り切って初日のレポートですが、ここのところの

気温は-10℃を下回る日が続いていました。

塘路湖、シラルトロ湖が凍り始めたのが一週間前程

寒い日が続くと氷が収縮して氷に亀裂が入ります。

今日はその亀裂がはっきり出てきたので、

恐る恐る氷に乗って観察してきました。

 

氷が張ったといってもまだ、5cm程度のものです。

僕のしなやかで身軽な身のこなしでも、

一歩踏み込むと「ミシッ!」と音がします。

逆にそんな出来始めの頃ですから成長を見るのも

すごく楽しいです。

 

一枚目の写真が岸ぎわから撮った写真ですね。

氷に亀裂が入っているのが判りますか?

これが反対側の岸まで続いています。

僕が乗ったから割れたわけではありません。

 

もう5、6歩進んで撮ったのが二枚目の写真です。

足元で「ミシミシ」音がしてます。恐怖です。

恐怖で写真もちょっと曲がってますね。。。

こちらでは亀裂の回りが白くなってるのが判ります。

これは、割れた氷の間から水がしみ出した跡です。

 

三枚目の写真が亀裂のアップですね。

これは幅が5cmぐらいのものです。

この後、どうなっていくか想像すると

ワクワクしませんか?

 

こんな出来始めの頃でも改めて、

自然の凄さを体感します。

今回のレポートで特に感じたのはその音でしょうか。

湖に近づいた時から、氷が共鳴する音が凄いんです。

「ウワンウワン」と鳴り続けています。

氷に乗った時には、歓迎されているのかその逆か、

「ビシッ!メキメキッ!」と控え目な音で

出迎えられます。

気温が高くなってくると、あちらこちらで

氷にひびが入る大きな音がしてきます。

御神渡りが徐々に成長している証拠でもありますね

 

12月10日 はれ

今日もだいぶ冷え込みました。

皆さんお元気ですか?Masaです。

 

早速ですが、左の写真。

昨日の撮影ポイントとまったく同じ場所です。

まさに、アメイジング Omiwatari!!!

たった一晩でこの成長ぶりです。

昨日のひびが、日中の暖かさで膨張し

このように押し上げてきます。

このまま成長していけば、かなり立派な御神渡りが

見られるのではないでしょうか?

 

昨日に比べて、氷の上もだいぶ安心して

歩ける硬さになりました。

さすがに割れ目付近には近づけませんが。

二枚目、三枚目の写真でわかるように、

割れた所から水が噴き出していますからね。

 

このように、割れたり押し上げたりを繰り返して

大きな御神渡りになっていきます。

現在の所、二、三枚目の写真で尾根のように

写っている個所の高さが30cmくらいです。

まだまだ、湖全体でもこのようになっている場所は

この一部分だけです。

期待の成長株といった所でしょうか。

 

おそらく、ここの御神渡りが今年は一番早く、

綺麗に出来るのではないかと予測しています。

御神渡りはこれくらいの時が、

一番成長する時期です。

実際、昨年の御神渡りはこれくらいの時期に

たくさん雪が降ってしまい、氷が沈んで

成長が止まってしまいました。

これから何日間かは期待して見守りたいですね。

 

四枚目の写真は割れた氷が押し上げたところです。

この厚さが10cmくらい。昨日比5cm増です。

恐ろしいですね。

そりゃあ水道の水も出なくなりますよねー。

でも、そろそろワカサギ釣りもできそうですね。

楽しみです、天婦羅が!

ワカサギ釣りに行こうという気の早い方は

気をつけて下さいね。氷の厚い部分もまだ一部です

くれぐれも一人での行動、配慮不足な行動は

お止め下さい。

 

 

日中でも氷の上で取材していれば

当然寒いんですけど、意外と心地良いんですね。

家の中が寒い!ってのとまたちょっと違うんですよ。

氷の上だと空気にも凄く透明感があるし、

今の段階では上を見ても下を見ても

真っ青って感じでとても落ち着きますよ。

 

僕の拙い表現力ではこれが精一杯なので、

ぜひ、一度体感して欲しいです。ほんとに。

 

12月11日 はれ

最高気温1.4度 夜間最低気温-15.7度

観測時気温0.8〜1.1度

 

毎度さまです!Masaです。

 

今日も塘路は最低気温-16℃と冷え込みましたが、

日中は割と暖かく、御神渡りが成長するには

とても良いコンディションとなりました。

さぁ、今日はどんな御神渡りが見られるでしょうか?

 

湖に到着して始めに感じたのは今日は随分と

静かだなということでした。

昨日までの氷が割れる音とか鳴る音がほとんど

なかったからです。

 

この原因は、今日の観察に向かった時間が昨日、

一昨日よりも遅かったからだと思われます。

今日は、天気がよく穏やかな日だった為、

気温が上がるのも早く、到着したころには

氷が膨張を終えた後だったのでしょう。

成長中の音はありませんでした。

 

一枚目の写真のように、昨日よりもはっきりと

御神渡りが見えるようになっています。

一番高かった部分の高さはほとんど変わっていないものの、全体的に高く盛り上がったようです。

盛り上がってる部分が遂に端から端まで到達しました。

そして、昨日と違う点は盛り上がった所が白くなっていることですね。

先端の部分も割れ始めました。

 

二枚目の写真の場所は大きく割れ

水がかなり、浮いています。

これが今日の夜、しばれるとどうなるか楽しみですね

 

そして、三枚目。秘密兵器の登場です。

こうすると大きさが判るでしょ?

Yasuさんのアイデア作品です。

見ての通り、35cmとちょいといったとこですね。

これ測るのも氷の薄いとこに乗って、かなり大変だったんですよ。

 

ちなみに今日は、氷の上に水が張っていて

上に乗るとツルツル滑って何度かドキッとしました。

皆さん、氷の上は慎重に歩きましょうね!

 

12月12日 はれ

最高気温4.3度 夜間最低気温-14.3度

観測時気温-0.2〜3.2度

 

窓の外にはリンゴ売り♪

Masaです。毎日吹雪ではないですが、シバレます。

 

今日も御神渡りレポート行って来ました。

週末とあってか、写真を撮りに来てる人が多かった

です。

凍った湖、タンチョウ、その他にも沢山と被写体にはこと欠かないのが釧路湿原です。

良い画を撮りたいのは判りますが、マナーは守って

撮影しましょうね。

 

御神渡りレポート4日目、湖に到着して出迎えてくれたのは二羽のタンチョウでした。

こういうオマケもあるから楽しいですね。

しかし、彼ら凍った湖の上でも滑らず歩いています。

童謡に「鶴と亀が滑った」なんて歌がありますが、

あれはどうやら嘘だったようです。

 

御神渡りの方は今日も順調に成長を見せてくれました。

二枚目の写真。だいぶ御神渡りらしくなってきたでしょ?

遠くから見るとまだ、もぐらが通った跡みたいですが

神様が通った跡のようになるのは間も無くでしょう。

 

昨日、割れて水が浮いていたところが、

だいぶ盛り上がったようです。

今日も割れた所に水がかなり浮いていますので、

これがまた凍って盛り上がると思います。

 

今日の高さは約40cm。

昨日から5cm増。

ここまでは毎日5cmずつ盛り上がってきてるようです。形もだんだんと派手になってきています。

 

 

四枚目の写真では、昨日押し上げてきた氷の上に

さらに同じくらいの規模で押しあがってきている部分が判ります。

この写真ではちょっと判りづらいかもしれませんが、押し上げられてる部分の根元部分が割れて水が溜まっています。

昨日もそうだったのですが、この水が夜のうちに凍って、暖かくなると押し上げてきているようです。

これ、だんだんと押し上げる角度がきつくなりますよね?

最終的にはどんな姿を見せてくれるんでしょう。

いやはや、想像力を掻き立てられますな。

 

 

五枚目は御神渡りを断面から撮った写真です。

ここは、右と左の押し上げる力が上手くバランス取れてるのでしょう。

きれいに両側から盛り上がってきています。

氷の色も綺麗になってきましたね。

 

 

今日のレポート中感じたことは、氷にひびが入る音が足元から良く聞こえたということです。

もう、慣れてきてあまり恐怖感はないのですが、

昨日の晩、食べ過ぎたかなと不安になります。

 

さらに怖いのは、同行してるyasuさんが僕が落ちたらすぐに助けてくれるかどうかです。。。

まぁ、ネタとして写真一枚撮るくらいの時間は我慢しますが。

せいぜい、御神渡りが御仏渡りにならないよう気をつけます。

 

12月13日 はれ 

最高気温0.8度 夜間最低気温-2.1度

観測時気温0〜0.8度

 

おはようございます。masaです。

今日の釧路地方は暖かいです。

布団から出るのも、楽でしたよ。

といっても、氷点下前後の気温なんですが、

人間の適応力って本当に凄いですね。

自然と共存できるように出来てることを改めて実感

します。

 

今日の御神渡りは昨夜の冷え込みも甘かった為、

あまり成長していませんでした。

写真からも判りますが、氷の刺さるような白さが

少なくなってしまいました。

昨日、溢れた水も薄氷が張った状態で留まっています。

 

それに変わって、全体の形が複雑になってきたようです。

まず、大きな氷が細かく砕けてきました。

さらに割れた所が枝分かれして細分化しています。

この辺の変化はこれからの気温によって大きく左右

されるでしょう。

今日はそのことが良くわかる日でした。

 

四日目まで、順調に成長してきた御神渡りでしたが

今日の暖かさで小休止の様です。

しばらく、極端に冷え込む日がなさそうなので、

小康状態が続くかもしれません。

 

それとは別に嬉しい報告もあります。

今回のレポートでは、塘路ネイチャーセンターの森

から塘路湖に抜けて凍結具合を確認してきたのですが、湖に到着早々オオワシが姿を見せてくれました

湖に行くまでの道にも、キツネやエゾシカの足跡も

沢山あり、今年の冬は楽しいツアーが開催できそう

です。

 

氷の張り具合はまだ5cm程度で、まさに薄氷を踏む

思いで観察をしてきたのですが、

氷の透明感が凄い!

一見すると、氷が張っていないのでは?

という透明感です。

小河川が近くに流れているので綺麗な水が多いのでしょう。

さらに驚くべきは、100m程の距離に御神渡りらしき

白い筋が!

今回は写真が間に合いませんでしたが

もう少し氷がきちんと張ったら、合わせてこちらの

レポートもしていきます。

 

お楽しみに!

 

 

 

 

 

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